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2012年4月9日月曜日

2012年4月7〜9日気仙地域リサーチ

今年のゴールデンウィークに行われる復興イベント「けせんふぇす」でプロジェクトを発表するため、岩手県の気仙地域(大船渡市、陸前高田市、住田町)で最初のリサーチを行いました。

リサーチメンバーは村上慧、池田剛介さん、山川冬樹さんと、現地で環境未来都市構想の活動をされている山村友幸さんの4人。

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7日


ここは「けせんふぇす」の会場になる大船渡のサンアンドレス公園。写真の桜の木がとても印象的でした。津波で幹から折られていましたが、折られたところから新しい枝が生えていました。この木はまだ生きていました。




ここは陸前高田市。震災からは一年以上経っていますが、いまだに爆心地みたいな風景です。



陸前高田市を見てまわっているときに、嘘みたいに綺麗な引き戸を見つけてしまいました。この木になんだか運命めいたものを感じてしまい、どうにか持ってこられないかと思いました。
この日の夜に、大船渡の港近くにある屋台村に行きました。そこで、隣りに座っていた富谷さんというおじさんと出会いました。それは衝撃的な出会いでした。
富谷さんは
「自分は津波で家も仕事も失ったけど、臨時で"瓦礫の分別"の仕事をもらって生活しています。仕事があるというのは素晴らしい事です。」というようなことを、ものすごくキラキラした目で、眩しいオーラを放ちながら喋ってくれました。出てくる台詞はすごく前向きなんだけど、同時になんだか"危うさ"も感じました。彼がどんないま心境なのか想像できませんでした。
そこで、例の引き戸を大船渡まで持ってきたいという話をしてみたら、自分の軽トラックを出すと言ってくれました。

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8日



翌日、富谷さんにトラックに乗せてもらい、陸前高田まで走っている時に
「早く仮設から出たい」
という話が出て来ました。なぜかというと、仮設住宅は行政があちこちの地域から抽選で入居者を決めるので、それまで全然知らなかった人が両隣に来たりします。富谷さんは仮設で暮らしはじめてだいぶ経つけど、隣りの人とろくに話した事もないと言っていました。管理者に紹介を求めても、プライバシーだから教えられないという返事が返ってくるそうです。

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9日



ここは"がんばっぺし"という仮設の居酒屋です。ビニールハウスを改造して居酒屋にしています。大船渡にはこういう仮設の居酒屋や商店がたくさん出来ているんですが、その中にいるひとりひとりの"ふるまい"とか"人柄"みたいなものがとても"よく見えるな"と感じました。入れ物が仮設で、うすっぺらいことが大きな要素だなと思いました。




なんとこのマグロの中落ちひとつで400円です。衝撃的でした。

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