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2012年4月30日月曜日

2012年4月29〜30日くっつきハウス(50%)in矢作小学校仮設住宅

ひょんなことから、くっつきハウス(未完成)を陸前高田市の矢作小学校校庭にある仮設住宅地で行われるお花見会に持っていく事になりました。

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29日


この日は、くっつきハウスの他にも和太鼓の公演があったり、バーベーキューがあったりと、いろいろな人が県外からこの仮設住宅に集まっていました。
ここの仮設住宅で暮らしている人達はみんな一年くらい住んでいるらしいですが、今回のお花見会のようにみんなで顔を合わせて話をするような会は、これが新年会以来の2回目だそうです。去年はそういうような事をやるような気持ちにはならなかったと、あるおばちゃんが話してくれました。
以前富谷さんが話してくれた、大船渡の仮設住宅とはだいぶ違って、ここは顔見知りになっている人が多くて、人が集まって話をしながら暮らす「まち」になっている感じがありました。近くに居酒屋など集まれる場所が無いのも理由の1つかもしれません。



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お酒がどこからともなく運ばれて来て、みんな楽しそうに話していました。最後には「こんな良い日はないよ!」という声があちこちから聞こえて来ました。なんというか、今回の花見会やくっつきハウスを通して、みんなで次に向かっていくモチベーションを確認しあっているようでした。

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30日

家を解体しに来ると、くっつきハウスは子供たちのたまり場になっていました。





みんな家を解体するのを手伝ってくれました。



2012年4月27日金曜日

2012年4月27日例の桜の木



サンアンドレス公園の桜の木は、花こそ咲いていませんでしたが、だいぶ芽吹いていました。



2012年4月18日水曜日

2012年4月18日リサーチを受けて

先日のリサーチをうけて、あの場所で何ができるか考えました。

"自分は津波の被害は受けていない、第三者であること"
"ハコが仮設だからこそ、中にいる人の営みが見えやすくなっていたこと"
"富谷さんが「仮設から早く出たい」と言っていたこと。でもその見通しはまだたっていないと言う事"

現地に行って僕が受けた、上の3つの印象から下のスケッチを描きました





"いわゆる「仮設住宅」以上に仮設性の高い家で、気仙地域内を僕自身が場所を変えながら滞在し、現地の生活にリズムをつける"
というコンセプトが生まれました。

その最初のお披露目が5月の4、5日に、岩手県の大船渡にある「サン・アンドレス公園」というところで行われるイベント「けせん ふぇす」にて行われます。名前は、人がくっつくという意味で「くっつきハウス」にしようかと思ってます。

 http://kesenfes.com/

http://kesen-transplant.com/

2012年4月9日月曜日

2012年4月7〜9日気仙地域リサーチ

今年のゴールデンウィークに行われる復興イベント「けせんふぇす」でプロジェクトを発表するため、岩手県の気仙地域(大船渡市、陸前高田市、住田町)で最初のリサーチを行いました。

リサーチメンバーは村上慧、池田剛介さん、山川冬樹さんと、現地で環境未来都市構想の活動をされている山村友幸さんの4人。

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7日


ここは「けせんふぇす」の会場になる大船渡のサンアンドレス公園。写真の桜の木がとても印象的でした。津波で幹から折られていましたが、折られたところから新しい枝が生えていました。この木はまだ生きていました。




ここは陸前高田市。震災からは一年以上経っていますが、いまだに爆心地みたいな風景です。



陸前高田市を見てまわっているときに、嘘みたいに綺麗な引き戸を見つけてしまいました。この木になんだか運命めいたものを感じてしまい、どうにか持ってこられないかと思いました。
この日の夜に、大船渡の港近くにある屋台村に行きました。そこで、隣りに座っていた富谷さんというおじさんと出会いました。それは衝撃的な出会いでした。
富谷さんは
「自分は津波で家も仕事も失ったけど、臨時で"瓦礫の分別"の仕事をもらって生活しています。仕事があるというのは素晴らしい事です。」というようなことを、ものすごくキラキラした目で、眩しいオーラを放ちながら喋ってくれました。出てくる台詞はすごく前向きなんだけど、同時になんだか"危うさ"も感じました。彼がどんないま心境なのか想像できませんでした。
そこで、例の引き戸を大船渡まで持ってきたいという話をしてみたら、自分の軽トラックを出すと言ってくれました。

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8日



翌日、富谷さんにトラックに乗せてもらい、陸前高田まで走っている時に
「早く仮設から出たい」
という話が出て来ました。なぜかというと、仮設住宅は行政があちこちの地域から抽選で入居者を決めるので、それまで全然知らなかった人が両隣に来たりします。富谷さんは仮設で暮らしはじめてだいぶ経つけど、隣りの人とろくに話した事もないと言っていました。管理者に紹介を求めても、プライバシーだから教えられないという返事が返ってくるそうです。

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9日



ここは"がんばっぺし"という仮設の居酒屋です。ビニールハウスを改造して居酒屋にしています。大船渡にはこういう仮設の居酒屋や商店がたくさん出来ているんですが、その中にいるひとりひとりの"ふるまい"とか"人柄"みたいなものがとても"よく見えるな"と感じました。入れ物が仮設で、うすっぺらいことが大きな要素だなと思いました。




なんとこのマグロの中落ちひとつで400円です。衝撃的でした。