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2012年7月1日日曜日

2012年6月23〜24日くっつきハウスin大船渡仮設

6月23日

例の桜の木は、ここまで生い茂っていました。夏の予感がします




まずは、くっつきハウスの組み立てです。大船渡中学校仮設の有志ボランティアチーム「黒潮レディース」の夢ママに手伝ってもらって、組み立てました。




この日はなんだかんだと4時間くらいかかりました。夢ママがとっても手際よく手伝って(むしろ引っぱって)くれて、僕たちくっつきハウスチームの方が「のんびりしすぎ!」と喝を入れられながら作業する状態でした。



とってもよいお天気。ちょっと暑いくらい。瀬尾なつみちゃんが描いてくれた天井の絵は、真ん中から空が見えるようになっています。

お昼にはちょっとしたお茶会(お茶っこ)をしました。大中仮設住宅は、全国から支援者がたくさん来ていろいろなイベントをやっているところです。こんなに頻繁にくるところも珍しいと言います。なので、このお茶会の時に、集まってくれた住人の1人から「(今回のイベントは)これだけ?」と言われてしまったこともありました。


夕方にはお馴染みの食材持ち寄り鍋会です。食材は、野菜(葉もの)を中心にたくさん集まりました。僕がもってきた鍋はちょっと小さかったので、炊き出し用の鍋を借りてやりました。最初はお昼の「お茶っこ」というプログラムは無かったのですが、いきなり「持ち寄りの鍋」をやったら、仮設のみんなが炊き出しだと思ってお皿だけ持って来てしまう、という夢ママのアドバイスから、お茶っこを間に挟みました。



名前を聞くのを忘れてしまいましたが、このおばちゃんがとても積極的に盛り上げてくれて、終盤は僕の代わりに鍋奉行をやってくれました。



よる。市役所に勤めているかたが、何人か来てくれて、一緒にお話ししました。


6月24日


組み立ててから一日経って、くっつきハウスはだいぶ馴染んできてます。自然に人が集まる感じになって来ました。この日はくっつきハウスの他に、浅草から「ひとさじの会」と言う支援団体のお坊さん達がきて、釜飯を仮設のみんなに振る舞う準備をしていました。



11時半からはアンサンブルMOMOの、歌のコンサート。ソプラノ、アルト、ピアノの3人組で、ソプラノは僕の母親です。東京のグループですが、たまたまチャリティコンサートのために陸前高田市に来ていたので、寄ってもらいました。


やっぱり、歌となると人の集まり方が違います。40人くらい来てくれました。


アンサンブルMOMOの前に、ひとさじの会のお坊さんが自ら前座として名乗り出て、詩吟を披露してくれました。

こっちがアンサンブルMOMO。歌を聞かせるというより、歌集を渡して一緒に歌うというような仕様でした。


さらにアンサンブルMOMOのあと、黒潮レディースの皆さんが歌と手話(?)の踊りで盛り上げてくれました。


でそのあと、ひとさじの会の釜飯をみんなで頂きました。豪華です。カニも入ってます。



集合写真

すごく濃密な数時間でした。。

そのあとしばらくスタッフの人や通りがかる住人の方とお話ししつつ、のんびりと過ごし


3時からは瀬尾なつみちゃんのお絵描き教室



「津波」というタイトルが付けられた絵

「津波」というタイトルが付けられた絵2
うーむ。。




これはいとちゃんという子の作品。いとちゃんは、ここの仮設の子ではないのですが、くっつきハウスの噂をきいて来てくれました。





お絵描き教室が終わると同時に、くっつきハウスは撤収されました。夕方6時ごろ。解体も夢ママが手伝ってくれました。




 6月25日(くっつきハウス撤収後)
翌日も大中仮設に行ってみました。この日も人が来ていました。ジャズピアニストの人で、「昔の歌をみんなで歌おう」というようなものでした。
アンサンブルMOMOと被っている!笑


大船渡音頭というものがあるらしい


 「みんなで歌う」イベントが終わって、住人が帰ったころ、ピアニストの人と住人ボランティアのみんなでお茶っこをしました。そのとき、彼はジャズピアノを披露してくれました。



23〜25日の活動で思った事は、この大中仮設は毎日のように外部から支援者が来ているので、よくも悪くも、その受け入れ態勢が完全に出来上がっているということです。

①住人(イベントによく参加する人はだいたい決まっている)
②住人で、かつ受け入れ体制を整えるボランティア(黒潮レディース)
③外部からの支援者
という関係ができています。また、ジャズピアノの人も、アンサンブルMOMOもそうでしたが、支援に来る人は「何か一緒にやる」という気持ちがはたらして、普段自分がやっている活動を披露するというよりも、「一緒に歌う」とか「一緒につくる」というような類いのものになりがちです。
なので、結果的に似たようなイベントが続いてしまうのかもしれないと思いました。
僕は、素直に自分が一番とくいな事をやれば良いのに、と思ってしまいました。
ここの仮設住宅は世帯数が多い(140世帯くらい)ので、「"イベント"をうまく進行させないと」という気持ちが、支援者にも、住人ボランティアにも働いてしまうのだと思います。これは、仮設住宅によって状況はバラバラなんだろうと思います。


なにはともあれ、ここにはまた来たいです。夢ママや平山さん、その他大勢の人がとっても温かく迎え入れてくれて、居心地がとても良かったです。平山さん曰く"リピーターが多い"という理由も分かるような気がします。まだ気を遣わせてしまっている部分もありますが、時間をかけて、いっしょに楽しい事ができたらと思いました。

村上慧

2012年6月21日木曜日

6月23〜24日 くっつきハウスin大中仮設敢行!!!!!


日時:2012年6月23日(土)〜6月24日(日)
場所:永沢応急仮設住宅(大船渡中学校) 大船渡町字永沢94-1


2012年6月9日土曜日

2012年6月8日 大船渡中学校仮設住宅


例の桜の木は、もうこんなに枝を伸ばしています。もうすぐ夏です。
6月23日、24日に大船渡中学校の仮設住宅でくっつきサーカスが行われることになりました。8日にちょっと寄ってきました。



彼は新しい自転車を買ってもらったばかりらしい。ずーっと敷地内を走っています。ぶつからないようにね。





これはヒラヤマさん宅の前にある「オープンハウスヒラヤマ」。本人は「関所」と言っていました。こういう団欒スペースがあって、ここを通りかかる人に声をかけやすくするためつくったみたいです。ヒラヤマさんがいるときにここに来ると、いろいろと話を聞かせてくれます。




集会所。くっつきハウスはこの前に置かれる予定です。楽しみです。

2012年5月6日日曜日

2012年5月4〜5日 第1回くっつきハウスinけせんふぇす

くっつきハウスは、今後数年間射程をもって気仙地域の仮設住宅を巡業していきます。
「けせんふぇす」のいち出展ブースとしてのケセントランスプラントは、くっつきハウスの第一回公式お披露目でした。

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4日
けせんふぇす初日。強い風と雨に見舞われ、「けせんふぇす」イベント自体は本日中止になってしまいました。しかし「くっつきハウス」では、夕方雨がやんだ頃から"持ち寄り制の鍋パーティー"が行われました。

住田町に住む菊地夫妻が、お肉やキノコをたくさんもってきてくれました。住田町の豚は名物らしく、肉自体に甘みがあって、とても美味しかったです。





食材を持って来てくれた農家の人や、イベントの関係者が集まって夜がふけるまで団欒していました。



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5日

明けて、5月5日のようす。




日中は、イベントの関係者や観光客、そして現地在住の人とみんなで鍋を囲みました。中には繰り返しくっつきハウスに来て、食材を買って持って来てくれる人もいました。
東京から来た観光客(けっこう観光客も多い)や学生が、現地の人の話を聞いている場面が見受けられました。
夜はケセントランスプラントのコンセプトでもある、ソーラーパネルで発電して充電した電気を使って照明をテレビが付けられていました。

2012年5月2日水曜日

2012年5月2日途中経過

くっつきハウスの屋根と引き戸の絵を、今年の4月から住田町に住みはじめた芸大修士課程の瀬尾なつみちゃんに描いてもらっています。





こちらは瀬尾と同じく今年から住みはじめた小森はるかちゃん。ケセントランスプラントの記録係として映像を撮ってくれてます。


この2人は、震災数週間後から東北を車で移動して見てまわり、現地の話を聞いたりスケッチをしたり、映像を撮ったりしていました。そしてとうとう今年から学校を休学して、こちらに部屋を借りて住みはじめてしまいました。とても忍耐強く、東北と関わり続けている2人です。



2012年4月30日月曜日

2012年4月29〜30日くっつきハウス(50%)in矢作小学校仮設住宅

ひょんなことから、くっつきハウス(未完成)を陸前高田市の矢作小学校校庭にある仮設住宅地で行われるお花見会に持っていく事になりました。

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29日


この日は、くっつきハウスの他にも和太鼓の公演があったり、バーベーキューがあったりと、いろいろな人が県外からこの仮設住宅に集まっていました。
ここの仮設住宅で暮らしている人達はみんな一年くらい住んでいるらしいですが、今回のお花見会のようにみんなで顔を合わせて話をするような会は、これが新年会以来の2回目だそうです。去年はそういうような事をやるような気持ちにはならなかったと、あるおばちゃんが話してくれました。
以前富谷さんが話してくれた、大船渡の仮設住宅とはだいぶ違って、ここは顔見知りになっている人が多くて、人が集まって話をしながら暮らす「まち」になっている感じがありました。近くに居酒屋など集まれる場所が無いのも理由の1つかもしれません。



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お酒がどこからともなく運ばれて来て、みんな楽しそうに話していました。最後には「こんな良い日はないよ!」という声があちこちから聞こえて来ました。なんというか、今回の花見会やくっつきハウスを通して、みんなで次に向かっていくモチベーションを確認しあっているようでした。

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30日

家を解体しに来ると、くっつきハウスは子供たちのたまり場になっていました。





みんな家を解体するのを手伝ってくれました。